【滑走性って何?】現場で使える解剖学のリアル
「滑走性が悪いですね〜」
……って、何が滑ってないの?
この“滑走性”という言葉、よく現場では耳にしますが、曖昧なまま使われていることも少なくありません。今回は「滑走性とは何か?」を、現場視点で徹底的に解き明かします。
●滑走性=「隣接する組織どうしのすべりやすさ」
滑走性は、皮膚・皮下脂肪・浅筋膜・深筋膜・筋肉など、異なる組織の間での“すべり”を意味します。たとえば、皮膚の下で筋膜と筋肉がスムーズに動いている状態が「滑走性が良い」状態です。
●滑走性が悪いとどうなるのか?
・動かすたびに引っかかるような違和感
・可動域制限
・筋緊張の残存
・“癒着感”としての不快感
こうした症状が現れることがあります。
●改善アプローチの一例
たとえば「肩が上がらない」という人に対して、肩関節そのものではなく、三角筋と上腕二頭筋の間の滑走性を整えると、急にスムーズに動くことがあります。
つまり「組織のすべり=機能の改善」に直結することがあるのです。
●臨床での使いどころ
滑走性という概念は、筋膜リリースやIASTM、徒手療法、PNF、運動療法などさまざまな介入の中で意識されます。特に五十肩、腰痛、術後の癒着ケアなどには必須の視点です。
「滑ってないのは、どこだ?」
──この視点を持つことで、触り方も、リリースの方向も、結果も変わってきます。
プロフィール
澤田賢二(けんじ)|柔道整復師・介護支援専門員(ケアマネ)
青森市「けんじ接骨院」院長。
筋肉・神経・心をまるごと整える施術家です。
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